顎関節症の患者様の治療体験談 Vol.14
難波先生、スタッフの皆様大変お世話になりありがとうございました。
私が顎関節症を発症したのは10年前。ある日突然、冷や汗が出るほどの痛みと共に口が指一本分しか開けることができなくなりました。顎関節症外来で痛み止めをもらい、セルフマッサージなどの指導を受け痛みは取れ音は小さくなり治療は終了しました。しかし生活しているうちにカクカク、ジャリジャリと鳴る音は大きくなり、開けにくさ喋りにくさを抱えながらも、もうこれ以上は良くならないんだろうなと思って過ごしておりました。
私の歯並びは悪くないのに、何故こうなってしまったのか誰が答えを教えて欲しいと思いながら、歯科、カイロ、骨格矯正、コルギといろいろと試してきました。私は脊柱側弯症の持病も持っており、何か関係があるのではないかと思いインターネットで検索しているときにオーク歯科さんの「全身と噛み合わせは繋がっています」という言葉にひっかかり予約を入れました。
診察の結果、長年の虫歯の治療により被せ物の高さが合わなかった事が原因だと指摘されました。治療が原因だなんてショックですね。治療では良くない被せ物を作り替え高さを調整すると共に、トリガーポイント療法と姿勢指導も受けながら進めて行きました。
トリガーは今までに受けたことのないマッサージ方法で、筋肉の深い部分の凝り固まったものをほぐされていくような感覚で、翌日の開閉のしやすさに感動しました。
姿勢指導では「足を組む」「うつ伏せ寝をする」など、顎に悪い事ばかりしていたことに気付きましたので、それらの癖を治し、教えていただいたセルフストレッチをしながら、生活習慣も見直しました。
治療中、先生は目に拡大鏡を装着して治療をなさいます。院内には技工士さんも常駐され、その場で、微調整しながら被せものを作ってくださいます。こんなに時間をかけて丁寧に治療をしていただいたのは初めてでした。
治療費の事などから、治療を始めるかどうかとても悩みました。しかし、先生やスタッフの方の「患者さんを治してあげたい」と言う真剣に向き合って下さる気持ちが伝わって、ここにお願いしてよかったと今では思います。
治療は間もなく終わりになります。今まで上下の歯の高さが合っていなかったので、噛みきれず磨り潰すように食事をしていたのだと気付きました。今では随分と安定感が出て食事がしやすなりました。
治療と同時に姿勢改善や側弯症に効果があると聞きピラティスも始めました。その相乗効果か、側弯症による身体の捻れも少しずつ改善されて、グラグラしてしまう片足立ちポーズも今は出来るようになりました。やっぱり「全身と噛み合わせは繋がっている」と実感しています。
顎関節症による日々のストレスは気分を憂鬱にさせ精神的にもとても大きい事だと思います。一年前、思いきって初めてよかったと思います。これから、生活習慣に気を付けていくとさらに良くなっていくのではないかと楽しみです。