僕の大好きな言葉、、、。
地位や名誉では人は治せない!
理論なき行為は暴力で、行為なき理論は空虚である!
根の治療(歯内療法)、歯ぐきの治療(歯周病治療)、抜歯(口腔外科治療)、歯並び改善治療(矯正治療)、かぶせ物、詰め物、ブリッジ、入れ歯(補綴治療)などなど、それぞれの歯科治療分野はとても大切な治療分野ではあります。
僕は2003年に補綴専門医を取得し、2004年に補綴指導医を取得しました。
基本的には先ほどの地位や名誉では人を治せない!が根底に流れていますので後輩の先生から専門医取得を勧められた際は、一時は断る立場を取りました。
その後、先生方が取得しないと後輩の先生方が氣を使い取得の道への流れが悪くなるかも知れないと言われ、、、取得条件や学会発表や論文投稿やら大変な事務作業や5年経過症例報告のハードルを面倒だなと感じながらも取得の道を選択しました。
僕の歯科クリニックには、保険治療ならびに自費治療での補綴治療後に、噛み合わせや顎や不調を訴える患者さんや筋肉の痛みを訴える患者さんが多く来院して頂いています。
理論なき行為は暴力である、行為なき理論は空虚である!
僕は、欧米人型咬合理論を学ぶことからスタートし、なんと人を機械的に扱い簡単な理論で歯科医師にとって楽な理論だと(まーそれなりには難しいのですが、、、)その後、裏に隠された患者利益ではない点があることなど凡人の僕には到底理解することもなく日々の歯科臨床に埋没する生活を送ってきた訳ですが、縁とタイミングと言いますか、日本歯科大学名誉教授の丸茂義二先生主宰の丸茂研修会に1998年に参加し、目から鱗と言いますか、欧米人型咬合の欠点を学ぶという咬合の旅が始まりました。
今までの理論を覆さなければならないという過酷な旅でしたが、患者さん利益である補綴の真髄に触れられたことが、僕の歯科医師人生の誇りになったように感じています。
今、改めて思い返すと、補綴の道を進むことになった同期の先生、後輩の先生から勧められた補綴専門医取得の流れや丸茂研修会参加を勧めてくれた先輩に感謝する自分がいます。
患者さん利益と言っても中身は色々な側面を含んでいる考えています。
合っているかどうかは僕も分りませんが、プライドって大切ですが、プライドを分解すると見栄と誇りだそうです。
補綴専門医や指導医はただの肩書きであると考えています。
色々な導きに感謝しながら専門医として恥じないような見栄でなく誇りを大切にした補綴臨床を展開していきたいと思います。
53歳になって人生を振り返ってみると人生っておもしろいなと感じています。
色々な導きをその場で感じる余裕はありませんでしたが、関わり合いの中で人は成長しているんだなと実感しています。
僕の提供する補綴は、自費治療になり高額になる点は患者さん利益ではないというご指摘も受けることがありますが、結果が残り、また長期に渡り、補綴物が口腔内で機能し続ければ価値があると考えています。
全ての患者さんを救うことは困難ですが、関わり合う患者さんの喜びに意識しながら歯科人生を楽しみたいと思います。
オーク銀座歯科クリニック@銀座 歯科
補綴専門医&補綴指導医:難波郁雄