2010.11.12 Friday
仮の歯の重要性、、、。
昨日、顎関節症で来院され症状が緩解されている患者さんが来院されました。
頭痛も消失し、顎の関節からの音も消え、、、顎付近の痛みも軽くなり、、、担当医としてホッとしていますが、、、。
新たな問題が、、、。
なんと顎にとって悪いデザインのクラウンを1本仮の歯に置き換えていた場所が、2週間前に取れてしまったとの事、、、。
歯科衛生士の佐藤より報告を受け、、、他の患者さんの治療をしていた私は、、、じゃー顎関節症の治療の前に取れてしまった仮の歯を装着しておいてと依頼しました。
佐藤より先生、、、歯が動いてしまい仮の歯がはまりませんと、、、。
何故、こんな展開になってしまったか分かりますか
歯って上下、左右がきちんと咬んでいるため動かないんですが、仮の歯が取れてしまった段階から、、、にょきにょきと動き始めるんです。
故に、仮の歯がうまくはまらなくなってしまったんです。
まー調整し、事なきを得た訳ですが、、、。
通常の歯科医療では、、、クラウン(かぶせ物)やブリッジの歯型を取り、、、仮の歯を入れずに、、、最終的な補綴物が入っている場合が多いかと思う訳ですが、、、その間に何が起きているのか
お察しの良い方はお分かり頂けたかと思います。
そうなんです。
仮の歯を入れないと歯が動いてしまうんです。
そうなると出来上がったクラウンやブリッジは評価に値しない出来映えなんですね。
歯科医院の選び方としての基準は、、、。
①歯科医師やスタッフが優しい
②待合室がきれい
③近くて便利
などなどが標準かなと、、、。
補綴専門医の立場として、仮の歯を時間をかけて丁寧に作ってくれる歯科医院が選択基準の重要なポイントに挙ってもいいのかなと思います。
仮の歯の重要性を理解して頂ければ幸いです。
オーク銀座歯科クリニック
@銀座 歯医者 補綴専門医&指導医&噛み合わせ認定医:難波郁雄